みすでぃれくしょん

 冒頭の漫画「お・あ・そ・び」は、お嬢様3人組が、冗談半分で男性を痴漢で陥れるところから始まります。
 生意気に挑発的な態度を、被害者の男性に取り続けるお嬢様の末端。
 この小娘を手始めに、痴漢被害者の復讐劇が続くのです。
 この作品の面白さは、お嬢様3人組に性格にあります。高圧的な態度で男性を挑発した女性は、実は、残りの二人には存外に扱われます。
 信じていた、あるいは妄信していた友達に見限られシーンは、被害者男性の視点から爽快に感じます。
 この友情崩壊こそが、いかに背徳的で面白かったです。
 最後には、一番トップのお嬢様の性癖がばれ、今までのカーストが逆転するシーンも印象的でした。

 お・あ・そ・び

 次の作品「みすでぃれくしょん」です。単行本のタイトルにもなっています。作者の強い思いを感じる作品です。
 概要は、部活動で活躍する女子バレーの裏側で、監督によるエッチな指導が行われていたというものです。
 監督に体を強要され、それを受け入れる形でレギュラーの座を勝ち取ったヒロイン。
 それでも、真面目で誠実な彼女は、なんとしても処女だけは守っていました。
 しかし、監督からの「お役御免」という最後通牒によって、少女は唖然とします
 全ての奉仕が無駄になる恐怖、さらに、たび重なる愛撫によって、ヒロインの判断力は欠如していました。
 体を許したが最後、彼女は監督のおもちゃにされてしまいます。

一所懸命努力する女性の健気な姿が、腐れ切った監督によって無残に汚される。
 ああ背徳的で、とても興奮します。
 物語の最後、純粋無垢な先輩は選手の道から快楽の道で落ちてしまいます。
 レギュラーのために頑張った全てが、結局監督の欲求に終始するのはあまりにも可哀そうです。

 それにしても、ひげなむち様のキャラクターは本当に可愛いです。同情的に可愛いです 

[ひげなむち]みすでぃれくしょん