今回紹介する作品は、菊月 太朗様の「春衡伯爵家の事情 」になります。
本作は、Fanza専売となっていますが、実は、商業誌で活動される漫画家さんです。
そのため、Fanza専売となっていますが、Amazonにも商品が並んでいます。
ただ、電子書籍版という形で言えば、「Fanaza専売」となっています。
本作は、エロという括りだけで評価するのが難しい作品となっています。
本作は、シリーズものとして連載された「人気シリーズ」であり、一つの「物語」を描いた作品となっています。
エロ的な要素だけでなく、女中たちの可愛い「魅力」を味わえる「萌え漫画」でもあります。
「春衡伯爵家の事情 」は、明治期に活躍した「女中たち」を描いた「シリーズ」です。
電子書籍では、「初期、中期、後期」と3部作に分かれていますが、実際の同人誌では「短編」として、「10巻+知足ルート」の11本が執筆されています。

春衡伯爵家の事情 明治初期篇+知足ルート(約束&婚禮)
春衡伯爵家の事情 明治初期篇+知足ルート(約束&婚禮)

春衡伯爵家の事情 明治中期篇
春衡伯爵家の事情 明治中期篇

春衡伯爵家の事情 明治後期篇
春衡伯爵家の事情 明治後期篇

電子書籍版での配信では、それを「3部作」にまとめた形となっています。
歴史的な流れがありますが、「後期」が最初に配信されたことからも分かる通り、「どこからでも読める」ので安心してください。
「春衡伯爵家の事情 」は、春衡伯爵家に仕える「女中」に焦点を当て、「主人」と「女中」たちの「温かみのあるラブロマンス」を描いています。
本作の見どころは、すばり「女中」という属性になります。
歴史的に古い「キャラ属性」ということで、あまり目にされないと思います。
「女中」とは、主人に仕える「メイド」に近い職業です。
日本式のメイドと言えば、イメージが通りやすいと思います。
しかし、エロ同人での「メイド」は、あまりに「変態文化に汚染」されていて、エロ衣装に「メイド要素」に重きを置いているような気がします。
本作の「女中」たちは、主人である旦那様との「身分的な差」が、さまざまな物語を生みます。
歴史的な背景として「女中」は、あくまで「お世話係」であり、物語の「ヒロイン」ではないのです。
逆に、その「身分の差」が、女中たちの「お淑やかな振る舞い」に繋がり、メイド属性にない「品のあるエロさ」を表現しています。
春衡伯爵家の事情 明治後期篇

また、「身分の差」によって、「主人の言いなり」に従う要素もあります。
もちろん、本作は、「ラブロマンス仕様」ということで、「嫌がらせ的な命令」ではなく、「好きな女性に悪戯する可愛いもの」だと思います。

春衡伯爵家の事情 明治中期篇 (2)